だから知ることはとても大切だと思った。:ケニア暴動
TED Blogのケニアで起きている暴動に関してブログはどう伝えているのかというエントリーを見つけた。
そういえばケニアで暴動とか聞いたなと思い調べてみた....日本での扱われ方はとても小さいようで..。昨年末に行われた大統領選挙の不正から端を発して、与野党が対立、民族間の対立も絡んで、大勢の子供を含む一般庶民が暴動によって数百人の命が奪われたという。現在それによる数十万人の難民が発生しているという状況。(この辺りの事実関係は極東ブログが詳しい)ようやく国連が仲介し、沈静化に向けた努力がいままさに続けられているようだ。
ケニア在住の日本人の方もいて...この暴動のさなかレポートを発信されている。マイシャ ヤ ラハ (スワヒリ語で、しあわせな人生という意味)というサイト。アフリカの恵まれない子供たちのために支援活動を行っている方々が運営を行っている。
そのマイシャヤラハの活動を行う現地在住の早川さんらが、目の当たりにした今回の暴動のレポート...下記は、暴動が起こっている状況で、子供さんと約束を守るために病む得ずいった家族旅行の様子をつづった部分。悲惨な状況がすぐ近くで起こっている中での家族旅行...そこで起こっている状況をつづる文章が凄くリアルで、「だから知ることはとても大切だと思った」という言葉が僕に突き刺さってきた。
6 by 早川 千晶 2008年01月02日23:27
......
戦時下に生まれ、戦時下に育ったある国の若者と話をした時、家の周りで常に爆撃があることも、周りの友達や親戚が爆撃で死ぬことも、 家が爆撃で破壊されることも、それが当たり前の中で育ったから、そういう人生しか知らなかったと彼は言っていました。でも、私は今回ほんとにそれがどれほど大変なことで、どれほど辛いことなのかということを改めて知りました。
何を食べても美味しくないし、何をしていても、心が騒いで空虚な気持ちがしてしまう。 こんな気持ちを、何年も戦争している国の人々はずっと常に感じていなくてはならいのかと思いました。
この平和なビーチホテルに来て、休暇を楽しむ観光客の姿を見て、また私が涙ぐんでいたら、私の娘がこういいました。
「ママ、彼らは知らないからなのよ。彼らのせいではないのよ。仕方がないのよ」 そうです。
このホテルに来ている観光客の皆さんは世界中から太陽と海の休暇を楽しむためにここに来た人達です。
何も知らなくて仕方ない、というのは本当にそうです。
だから、知ることはとても大切だと思った。始めはとても休暇を楽しむ気分にはなれないと思っていたけど、ゆっくり周りを見回してみると、色々なことが見えてきました。
ここに来ている沢山の外国客に混じって、ケニア人の裕福な家庭のご家族の皆さんも休暇を楽しむために来ています。
その人々がニュースの時間になると大きなテレビの周りに集まります。
彼らだけではなく、ホテルで働くウェイター達や外国からの観光客も集まります。
そして、涙を流したりため息をついたり、怒りの声を上げたり互いに慰めあったりしている。....
何か僕にできることはないのかなと思って、このエントリーを書こうと思った。また署名という手段があると上記のレポートに書かれていた。本日の報道によると事態は沈静化の方向に向かいつつあるようだが余談を許さない。署名の方法は次のページに。