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2008.01.12

だから知ることはとても大切だと思った。:ケニア暴動

TED Blogのケニアで起きている暴動に関してブログはどう伝えているのかというエントリーを見つけた。

そういえばケニアで暴動とか聞いたなと思い調べてみた....日本での扱われ方はとても小さいようで..。昨年末に行われた大統領選挙の不正から端を発して、与野党が対立、民族間の対立も絡んで、大勢の子供を含む一般庶民が暴動によって数百人の命が奪われたという。現在それによる数十万人の難民が発生しているという状況。(この辺りの事実関係は極東ブログが詳しい)ようやく国連が仲介し、沈静化に向けた努力がいままさに続けられているようだ。

ケニア在住の日本人の方もいて...この暴動のさなかレポートを発信されている。マイシャ ヤ ラハ (スワヒリ語で、しあわせな人生という意味)というサイト。アフリカの恵まれない子供たちのために支援活動を行っている方々が運営を行っている。
そのマイシャヤラハの活動を行う現地在住の早川さんらが、目の当たりにした今回の暴動のレポート...下記は、暴動が起こっている状況で、子供さんと約束を守るために病む得ずいった家族旅行の様子をつづった部分。悲惨な状況がすぐ近くで起こっている中での家族旅行...そこで起こっている状況をつづる文章が凄くリアルで、「だから知ることはとても大切だと思った」という言葉が僕に突き刺さってきた。
 

6  by 早川 千晶    2008年01月02日23:27
......
 戦時下に生まれ、戦時下に育ったある国の若者と話をした時、家の周りで常に爆撃があることも、周りの友達や親戚が爆撃で死ぬことも、 家が爆撃で破壊されることも、それが当たり前の中で育ったから、そういう人生しか知らなかったと彼は言っていました。

    でも、私は今回ほんとにそれがどれほど大変なことで、どれほど辛いことなのかということを改めて知りました。

    何を食べても美味しくないし、何をしていても、心が騒いで空虚な気持ちがしてしまう。 こんな気持ちを、何年も戦争している国の人々はずっと常に感じていなくてはならいのかと思いました。

    この平和なビーチホテルに来て、休暇を楽しむ観光客の姿を見て、また私が涙ぐんでいたら、私の娘がこういいました。

    「ママ、彼らは知らないからなのよ。彼らのせいではないのよ。仕方がないのよ」 そうです。
このホテルに来ている観光客の皆さんは世界中から太陽と海の休暇を楽しむためにここに来た人達です。
何も知らなくて仕方ない、というのは本当にそうです。
だから、知ることはとても大切だと思った。

    始めはとても休暇を楽しむ気分にはなれないと思っていたけど、ゆっくり周りを見回してみると、色々なことが見えてきました。

    ここに来ている沢山の外国客に混じって、ケニア人の裕福な家庭のご家族の皆さんも休暇を楽しむために来ています。
その人々がニュースの時間になると大きなテレビの周りに集まります。
彼らだけではなく、ホテルで働くウェイター達や外国からの観光客も集まります。
そして、涙を流したりため息をついたり、怒りの声を上げたり互いに慰めあったりしている。....

何か僕にできることはないのかなと思って、このエントリーを書こうと思った。また署名という手段があると上記のレポートに書かれていた。本日の報道によると事態は沈静化の方向に向かいつつあるようだが余談を許さない。署名の方法は次のページに。

アフリカ日本協議会(AJF)mlに紹介されていた国際署名

(以下、転送歓迎だそうです)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー==========-=★-=☆-=★-=☆-=★-=☆-=★-=☆-=★-=☆-=★■ケニア騒乱の早急な解決を求める国際署名■☆-=★-=☆-=★-=☆-=★-=☆-=★-=☆-=★-=☆-=
(特活)アフリカ日本協議会 紛争問題タスクグループ担当 稲場 雅紀

ご存知のように、ケニア共和国では、昨年末に行われた大統領選挙の結果をめぐって、大規模な騒乱状態が生じています。これについては、日本のメディアを含む多くの報道機関などでも大々的に報じられています。報道によると、1月5日現在、数百人が死亡し、17?25万人が国内避難民となっています。
この危機に際して、ノーベル平和賞受賞者である南アフリカ共和国のデズモンド・ツツ大司教がナイロビ入りし、ふたりの大統領候補者の間の調停を積極的に進めています。ケニアの報道機関が連合を組んで報道規制に抵抗しながら活発な報道を続けているほか、ケニア国内の各種市民社会による、平和を求める動きなども生じてきつつあるようです。
ここに紹介するのは、英国・南アフリカ・ケニアに事務所を置くNGO「FAHAMU」の主要メンバーにより展開されている国際署名「ケニアの選挙に関わる危機への緊急の解決を呼びかける」です。FAHAMUは、情報とコミュニケーションの促進を通じて、アフリカに於ける社会正義の確立をめざすネットワークNGOで、アフリカの各種情報や論説を集めたメール・ニュースマガジン「Pambazuka News」を発行しています。

ここに紹介する署名は、Fahamuの共同ディレクターを務めるケニア人フィロゼ・マンジ氏を中心に、在英のケニア人作家・詩人・市民活動家が起草したものです。二人の大統領候補に対して、協力して危機の解決策を模索することを求めると同時に、平和を愛する全ての人々に対して、ケニアに平和をもたらすための署名を呼びかけています。
■署名の方法について■(1)以下の日本語訳(および必要ならば英語訳)をお読み下さい。(2)署名に賛同したいと思われる方は、以下のウェブサイトにアクセスしてください。
Petitiononline.Com “CALL FOR URGENT RESOLUTION OF KENYA ELECTORAL CRISIS”http://www.petitiononline.com/kenya08/petition.html
(3)このウェブサイトの以下のURLから署名できます。http://www.petitiononline.com/kenya08/petition-sign.html
(4)現在の署名数および署名者を確認するためには、以下のURLを見てください。http://www.petitiononline.com/mod_perl/signed.cgi?kenya08
(5)ワード版もありますので必要な方はご連絡下さい。([email protected]まで)
■日本語訳「ケニアの選挙に関わる危機への緊急の解決を呼びかける」■※英語原文は、日本語訳の後についています。

====ケニアの選挙に関わる危機への緊急の解決を呼びかける?ケニア国家統一党およびオレンジ民主運動の指導者への書簡?=====
(翻訳:(特活)アフリカ日本協議会 稲場雅紀)

私たちは、オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement)と国家統一党(Party of National Unity)の指導者たちに対して、ただちに、ケニアで現在生じている、選挙に関わる危機への解決策を模索し、その指導力を通じて、国家の平和と調和を再建するよう呼びかけるものです。
私たちは、高い投票率によって多くの人々に印象を残したこの選挙に続いて生じた、事態の悪化に懸念を表明します。私たちは、ケニアの人々の尊厳と勇気を称賛するとともに、ここ数日間の不要な暴力によって命を失った人々とその家族、また、傷ついた多くの人々に対して、哀悼の意を表します。ケニアの人々にとって、今は、忍耐し、尊厳を守り、大多数の人々にとって最も利益のある解決策を探すことが必要な時なのです。
私たちは、この国において、生命を奪い、資産を破壊し、全体的な騒乱状況をもたらす原因となったこの混乱について、痛苦に受け止めます。選挙の結果が論争となったことにより、ケニアのみでなく、アフリカ全体において、民主主義と平和に向けた展望が傷つけられました。ケニアの歴史上、最も激しく闘われたこの選挙の結果について、暗雲がたれ込めていることを、私たちは悲嘆の思いで受け止めています。私たちは、自由で公正な結果を得るためにも、緊急の課題として平和が取り戻されることが必要だと信じています。
私たちは、今は挑発的な行動をする時ではないこと、相争うパートナーを交渉の席に着かせるためにリーダーシップを発揮するべき時であることを信じます。この危機は、未だ対立するプレイヤーたちが、調停と和解のメカニズムを活用することによって解決することが出来ます。危機の平和的解決を立案することこそ緊急の課題であることに気づくべきなのです。もし必要なら、アフリカ連合(African Union)や、その他選挙監視を行った組織などの第三者の調停を活用することも可能です。私たちは、相争う指導者たちに対して、民主主義の精神にしたがって行動すること、透明性のある方法によって、ここ数日の騒乱によって生じた傷をいやすことを追求することを要請します。
私たちは、多くの人々が、今回の選挙において不正義が生じたと考えていること、また、それについて裏切られたという感情を持っていることを認識しています。私たちは、こうした人々に対して、適切な説明とアカウンタビリティを要求すること、また、市民としての責任に関する自覚に沿って行動することにより、選挙プロセスに参画していくことを求めます。
私たちは、国家統一党およびオレンジ民主運動の指導者たちに対して、国家の利益のために、現在の危機を解決し、和解を模索していくことを呼びかけます。私たちは、調停と和解のメカニズムを緊急に設置し、どこにも勝者はなく、ただ敗者のみが存在する現在の状況により生じたすべての不満や苦悩に声を与えることを求めます。また、現在までに行われている仲裁プロセスを歓迎します。私たちは、治安部隊および他の全ての勢力によって生じている暴力を直ちに停止することを求めます。私たちは、治安部隊が平和と秩序を維持する役割を有していることを認識しますが、一方で、ここ数日において、治安部隊が非武装の市民に対して行っている、過剰でなおかつ非中立的な暴力の行使を非難します。
私たちは、選挙プロセス全体およびその結果について、競合する政党の間での認識の違いを解決するための、独立した透明性のある検証を要求します。選挙の結果と、報告されたすべての違反行為、とくに、最終結果の集計作業にかかわる各種の不整合について、検証の対象にする必要があります。
私たちは、信用に足る独立した司法調査委員会を即座に設立することを呼びかけます。これはすでに選挙監理委員によっても呼びかけられています。
私たちは、国際社会に対して、提案されているこれらの検証プロセスの結果を忍耐強く待つことを呼びかけます。ムワイ・キバキ政権 Mwai Kibaki Government もしくはライラ・オディンガ政権 Raila Odinga Government の下で生きていかなければならないのは、他ならぬケニア国民です。国際社会は、これらの選挙が「自由で公正であった」と宣言する前に、独立した検証プロセスによる提言を踏まえる必要があります。
私たちは、平和で民主的なケニアを求める人々、とくにアフリカ連合の人々に対して、この危機について、対話と和解による早急な解決をもたらしうるイニシアティブを支援することを求めます。
私たちは、報道機関に対して課されている報道規制に対して、深い懸念を表明します。こうした報道規制は、すでに一触即発の状況にあるケニアにおいて、疑念と憶測を拡大する効果しか生みません。表現の自由は、ケニアの人々によってここ数年勝ち取られてきた最も偉大な民主主義の成果であり、私たちはこれを後退させることは出来ません。
私たちは、報道規制を直ちに撤回し、ケニアの人々が、今何が生じているかを即座に知ることが出来るようにする事を求めます。私たちは、ケニアの報道機関が、この危機に関する情報を流し続けていることについて、これを賞賛します。危機の時期にあっては、憶測ではなく事実に基づいた民主主義の確立にとって、自由で独立した報道機関の存在が不可欠です。
私たちは、この危機に当たって、国際的な各種の報道機関が、ケニアの報道機関を支援すること、自由で独立した報道の権利を促進し続けることを求めます。私たちは、平和を愛する全ての人々が、ケニアが通常の状態に戻り、人々が恐怖と不安を抱えることなく生き続けていけるように、私たちとともに、この危機の早急な解決を求めていくことを呼びかけます。
(署名)
本書簡の起草は、いずれも在英のケニア人作家・詩人・市民活動家であるワングイ・ワ=ゴロ Wangui wa Goro、フィロゼ・マンジ Firoze Manji、ムコマ・ワ=グギ Mukoma wa Ngugi、ロナルド・エリー・ワンダ Ronald Elly Wanda、キング・オモガ King Omoga、セニャ・シイェンディ Cenya Ciyendiによってなされ、フィロゼ・マンジによって執筆された。
■英語原文「CALL FOR URGENT RESOLUTION OF KENYA ELECTORAL CRISIS」■
CALL FOR URGENT RESOLUTION OF KENYA ELECTORAL CRISIShttp://www.petitiononline.com/kenya08/petition.html
To: Leaders of PNU and ODM
CALL FOR URGENT RESOLUTION OF KENYA ELECTORAL CRISIS
We the undersigned call on the ODM and PNU leaders to urgently seek a resolution to the current electoral crisis in the country and restore peace and harmony in the country through leadership.
We express our concern at the deteriorating situation in Kenya following what has been widely acknowledged as an impressive election turn-out. We commend the Kenyan people for their dignity and courage but also express our condolences to the families of those who have lost their lives and to the many who have been injured in the course of needless violence over the last few days. This is a time for Kenyans to be patient, dignified and to look for solutions that are in the best interest of the majority.
We regret the chaos which has caused loss of life, destruction of property and general unrest in the country. The contested outcome has marred the prospects of democracy and peace not only in Kenya but also in Africa. The cloud which hangs over the conclusion of one of the most fiercely-fought elections in Kenya?s history is regrettable. We believe that peace should be regained as a matter of urgency so that a free and fair outcome can be reached.
We believe that this is not the time for provocative actions, but a time for demonstrating leadership through bringing the contending partners to the table. This crisis can be resolved by the players in disagreement using conciliation and arbitration mechanisms as a matter of urgency to plan a peaceful resolution of the crisis. If necessary, this could be done with the involvement of others such as the African Union and others, such as those who acted as election observers. We urge the contending leaders to act within the spirit of democracy and seek to heal the wounds that have been opened by recent events and to do so in transparent ways.
We are aware of the betrayal that many may feel in what they consider to be an electoral injustice. We ask them to engage in the process by seeking explanation and accountability and to be guided by their own sense of civic responsibility.
We call on the PNU and ODM leaders to seek conciliation and resolution of the current crisis for the sake of the country.
We call for mechanisms for mediation and conciliation to be put in place urgently to give voice to all grievances that have arisen from the present situation in which there can be no winners, only losers. We welcome the mediation processes that have been initiated
We call for an immediate ending of violence by the security forces and all other parties. Whilst we recognize that the security forces have a role to play in maintaining peace and order, we condemn the disproportionate and excessive use of force by the security forces against unarmed civilians that has been manifest over the last few days.
We call for an independent transparent review of the whole electoral process and its outcomes so as to resolve any differences between contesting parties. This should include reviewing the results of the election and all reported irregularities, especially those related to the disparities in the tallying of the final results.
We call for a swift formation of an independent and credible Judicial Commission of Enquiry by endorsing the call by the Electoral Commissioners who have called for one.
We urge the international community to be patient pending the outcome of such a proposed review process. As it is Kenyans who have to live with the consequences of a Mwai Kibaki or Raila Odinga government, the international community can only follow the recommendations of an independent review before declaring the elections free and fair.
We call on those who wish to see a peaceful democratic Kenya, especially in the African Union, to support initiatives that can bring this crisis to a swift conclusion by facilitating dialogue and reconciliation.
We are deeply concerned by the gagging of the media, especially as this has only fueled suspicion and encouraged speculation in an already highly volatile situation. Freedom of expression has been one of our greatest democratic prizes won by Kenyans during the last few years and we cannot afford to go backwards.
We call for an immediate and unconditional lifting of the reporting ban so as to ensure that Kenyans are able to keep abreast of what is happening. We commend the Kenyan press for the work they have done to keep information flowing. It is precisely in the time of crisis that a free and independent media is essential to ensure a democracy that is based on information not speculation.
We urge the international media community to support the Kenyan press during this time and continue promoting the right for a free and independent press especially during such a period.
We call on all peace loving people to join us in calling for a swift conclusion to the crisis so that Kenya can return to normality and people can continue their lives without fear and anxiety.
Sincerely,
(Signature)
The Call for Urgent Resolution of Kenya Electoral Crisis Petition to Leaders of PNU and ODM was created by Wangui wa Goro, Firoze Manji, Mukoma wa Ngugi, Ronald Elly Wanda, King Omoga, Cenya Ciyendi and written by Firoze Manji ([email protected]). This petition is hosted here at www.PetitionOnline.com as a public service. There is no endorsement of this petition, express or implied, by Artifice, Inc. or our sponsors. For technical support please use our simple Petition Help form.


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