僕は戦争を知らない。戦争の恐ろしさはTVや映画や親、祖父母からの話で知ったように思う。
昨年末に出版され、近くの書店で平積みされていた「ぼくの見た戦争-2003年イラク」。
小学生の子たちが先に立ち読みして、「怖いから、僕はいらない」というのを「戦争は怖いものさ...」といって、一冊、購入。
何も言わずにリビングに置いといた。様子を見たら5年生になる長男がふりがな付きの後書きを黙って読んでいる。
ぼくの見た戦争
本体価格: \1,300
ISBN:4-591-07965-1
著者名:高橋 邦典写真・文
「・・・理由はどうあれ戦争というものは人間同士がころしあうののであり、社会や、家族を破壊します。しかし、戦うもの同士はおたがい自分たちが正しいと思ってやっているので物事の白黒をつけるのはそう簡単なことではありません。いったい誰が悪いのかは、ものを見る立場からはが変わることによって、変わってきてしまうからです。ですから、ぼくはこの本の中で、善人、悪人を判断するつもりはありません。ただ、ぼくの写真を通して、戦争とはどんなものかを現実として少しでもみなさんに考えてもらえたら、と思います。」さて、彼(息子)はどんな、想像をし、何を考えたのだろう。イラクへの派兵(敢えて使う)が決まった日本。イラクという戦場がどんなものであるのか、ぼくにも想像がつかないのだけれども、戦争に対する「嫌な」感じ、「怖い」気持ちは、彼らには持ち続けて欲しいと思った。 P.S. 著者である高橋邦典氏の最新のジャーナルはhttp://www.jmag.com/kuni.html
dhさん経由で、村上龍さんの新刊『13歳のハローワーク』を知る。早速、帰り道の書店で購入。帰ってから前書きを読む。
・・・わたしは、この世の中には2種類の人間・大人しかいないと思います。それは、「偉い人と普通の人」ではないし、「金持ちと貧乏人」でもなく、「悪い人と良い人」でもなく、「利口な人とバカな人」でもありません。2種類の人間・大人とは、自分の好きな仕事、自分に向いている仕事で生活の糧を得ている人と、そうでない人のことです。そして、自分は何が好きか、自分の適正は何か、自分の才能は何に向いているのか、そういったことを考えるための重要な武器が好奇心です。好奇心を失ってしまうと世界を知ろうとするエネルギーも一緒に失われます。...