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2007.07.11

尺度が変わる:Web2.0時代のサイト価値

【via ついにページビューによる測定が最重要でなくなりそう

 米国ネットレイティングスが7月10日、同社のネット視聴行動調査サービス「NetView」における新たな指標として「Total Minutes(滞在時間)」と「Total Sessions(総セッション)」を追加したことを発表。

 PV:ページビューは、サイトを計る上で、最も有効で実用的な尺度であったのは間違いないし、今もそうなんだけど、最近になってAjaxや動画(リッチメディア)サービスの台頭など、利用の度合いが、必ずしもページビューに反映されない仕組みをもつWebサービスの利用が進む中で、PVのメディアの価値の評価軸としての絶対性が低下してきていることは間違いないようだ。

 今回、新たに加えられた滞在時間で評価した5月のランキングのトップ3は、AOL Media Network、Yahoo!、MSN/Windows Liveの3つだったそうだ。その中でも滞在時間の大半はメールやIMのコミュニケーションに使う時間であって、このランキングからも、日常で使う、コミュニケーションツールの重要性が見えてくる。

 質の高い情報や興味と関心を持たせるコンテンツ。そこに日常のコミュニケーションのためのプラットフォームを構築する...そういったサイトがメディア価値の高いサイトである...。滞在時間を尺度にすると、至極まっとうな答えに到達する。

 現在のPV至上主義はすぐに崩れそうにはないけれど、価値のあるメディアとは何かを考える中で、指標を見直すことは意味のあることのように思うし、それが、ビジネス=広告費に跳ね返ってくる、そういうことにならないかなぁと、こういう動きが一つの転換点になって欲しいと感じ���。


 逆にいうと、価値あるメディアを作るための指標としてPVでモノを考えるというのは、そろそろやめにしなくちゃね。その先、ついていけなくなるということなんだろうな。

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