WA1、その後。

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WA1のレポートを開始してほぼ一ヶ月。
　最近、NASを増設する機会があって迷わず、dlna対応のものを選んだ。iTunesのメディアサーバーも同梱されていて、PC経由ならiTuneStoreで購入した楽曲も聴ける。これでメディアサーバーとして音楽とかをNASで一元化できるようになった。

　バッファロー社の製品だが設定も比較的簡単。Macというハンデがあった分、接続にものすごく苦労したのだが、NASでの接続はとても簡単だった。（まったくの初心者がトライするにはまだハードルは高いのかもしれないけれど）セットアップして、ファイルを移動させて、即、聞ける。聞くことのできるFileTypeは制限される（mp3,WMA,WAVE..）が、mp3（192ｋ圧縮）であればAACと遜色なく聞けるようだ。dlna対応のNASとWA1の組み合わせは最強。

　接続がうまくいった後は、すごく快適に使っている。素直な澄んだ音は、大音量で鳴らすと効果的。とてもピュアで好みの音が出る。接続で手こずらされた分、愛着のマシンとなった。◎

　一番気に入っているのが、音楽を部屋中で持ち運べるようになったこと。いままで音が乏しかったキッチンとか、作業をしながら、身近でスピーカーから音を 聞くこと、そう、昔あったラジカセの感覚でPCの中にあった音やネットの音楽（Live365）を手元のスピーカーから聞けるということ。ラジカセとか 使っていた、随分昔に忘れてしまったあの使用感をこの製品で取り戻した感じ。

　さらに一旦繋がってしまえば、ネットに繋がっていることを忘れてしまう、専用機という位置づけ。これは、ネットの活用として、まさにこれからの分野だろう。ネットを感じさせない使い方が、ネットを使う機器の最先端だと思う。WA-1のような白物家電系ネット活用商品が
たくさん出てくると、いろいろ楽しくなるのに...。

　 ただ、正直に書くと、ユーザインタフェースにおいて、この製品はまだまだだと思う。とくに曲を選ぶインタフェースがしょぼい。面倒なのでシャフルモードと か、ラジオを聞くことが多くなるという...。ジョグダイヤルとかで選曲とかできればいいのに...。ここは改善して欲しい。ネットワークが繋がっている のだから、このようなインタフェースや機能改善をネットを通してバージョンアップする、とかできたらおもしろいと思う。ハードは同じでも、使い方、生活 モード、使い手によってソフトウェアを切り替えて使うとか...家電製品がネットでバージョンアップなんてことが日常になると楽しい...かもｗ...しれな い。

　後は、やはりネットで購入した楽曲の扱いだ。ここが自由に解放されると、本当に便利になる。このあたりはSonyへの要望と言うよりも音楽 業界への要望と言うことになるのか...。音楽を聴く機会を増やすことが、楽曲を聞く機会＝収入を増やすことに繋がる、そう考えて欲しいな。

　将来の可能性の中心は、プロダクトと言うよりもネットワークサービスとの連携だろう。現在はLive365（インターネットラジオ）のみの連携だけれども、これ、いろいろと繋がる先が増やせるとおもしろいことが起こると思う。

　 さらに進んで勝手サイトをユーザが建てられるような、Feedを読む機能とそのFeedを送出する機能をオープンにする。鉄道の運行状況とか天気予報と か、それがディスプレーに現れるモードとか...。様々考えられるだろう。ネットを繋げることによって使い方が広がるプロダクト、ネットワークサービスの ポータルとなる常時接続家電。すでにネットと常時接続は当たり前の時代。すべてのガジェット、手元にあるマシンがネットワークと繋がる。音楽を聴きなが ら、Flickrとかの画像が流れだす、何かニュースが入れば、速報がディスプレーに表示される...枕元とかにそんなガジェットがある日常というのを WA-1を使いながら夢想した。

　こういう製品を見ると、そういう未来はすぐそこ、似たような製品は出始めているようだし...。もうじきですよね、 Sonyさん。WA-1のその後、そこから生まれる次の可能性、これからを期待しています。