〈ことば〉の仕事。
“ことば”の仕事 価格:¥ 1,995(税込) 発売日:2006-05 |
昨年の終わりに紹介されて、年始にかけて読んだ、「〈ことば〉の仕事」という書物。もしかしたら僕にとっての2006年のベスト本かもしれない。9人のほぼ同世代(私ともほぼ同世代)への仲俣暁生氏のインタビュー集。
仲俣氏のあとがきから...
「・・・最終的に〈ことば〉は、それを発した人間の責任に跳ね返ってきます。しかも、そこで発せられた言葉は、必ずしもその人個人のオリジナルではなく、かつて誰かが発した言葉の引用や翻訳、再解釈なのであり、それらの集積としての〈ことば〉は、その意味で公共財、つまり「共有地」であるはずです。本書に登場する人たちは皆、〈ことば〉のもつ「共有地」としての意味を意識しながら、同時に自身の責任を回避することなく、〈ことば〉の仕事にとりくんでいるように思えます。・・・」
すごく気になる季刊誌で、何度か手にしていた「本とコンピュータ」。その中の『共有地の開拓者たち』という特集が元になって生まれた書物。感想とか書こうと思ったけど、どうしても薄っぺらにしか書けそうになかったので、特に1970年代後半から80年代前半に高校生や大学生だった、同世代の方々、そして言葉に関わる、あるいはコミュニケーションに関わる方々に是非とも読んで欲しいと感じた、そのことだけで、ここにメモ。もう一度、読み直そうと思う。
インタビュイーは下記の9人。
小熊英二、山形浩生、佐々木敦、小林弘人、水越伸、斎藤かぐみ、豊﨑由美、恩田陸、堀江敏幸。大野純一氏の写真も◎。お勧め。
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