« ハッブルが見た神の目。 | Main | 経県する...:経県値 »

2005.11.20

Web2.0、バズワード

【Via いやなブログ

それはさておき、この記事の中ではピア・トゥー・ピア (P2P) という言葉を例にして、バズワードのたどる運命が端的に描かれています。

彼らは何でもかんでも P2P にするといいはじめる。そして突然、P2P カンファレンスがやってくる。P2Pベンチャーキャピタルファンドが設立され、あげくに P2Pに対する反動すら起こる。アホなビジネスジャーナリストがお互いの記事を真似しあいながら有頂天になるだろう。「ピア・トゥー・ピアは死んだ」と。

上記は高林さんの「いやなブログ」のエントリーで紹介されていたJoel on SoftwareDon't Let Architecture Astronauts Scare Youという記事の一節。

昨今のWeb2.0をPSPに当てはめると...。疑いなくWeb2.0ってバズワードだと思う。
(上記エントリーでも2.0というバズワードを揶揄してるんだろうけれど;)

先日、ある飲み会の2次会でWeb2.0なんてNGってはしゃいでいる場面があって....。駄目っていう反動さえ、すでにバズワードを補強してしまっているのだという状況は認識しないとなぁ...なんて想っていたのだけれど。

Web2.0かどうかなんて、それほど重要ではない。何が我々の生活を豊かにし、うまく物事を進めるのか、技術のブレークスルーと、標準化され公開されたユーザデータ、これをうまくアプリケーションを乗っけて、さらにサービスとしても成立(続けられること)させていくこと、そのための具体的な営みが一番重要。何が2.0かとか、2.0云々はどうでもいいことだと...。

言葉で煽るより、マッシュアップ(バズワードか;)した粋なサービスの一つでも世に出すこと、そういう試み、新しいアイデアがたくさん起こってくること、そこに期待したいし、何らか関わって行けたらいいなぁて想う。


 2.0って最初にマーケティング的に使ったのはMSだってこの前の飲み会で誰かが言ってたなぁ。エスターダイソンのRelease2.0(未来地球からのメール)は名著でした。

4087732940 未来地球からのメール―21世紀のデジタル社会を生き抜く新常識
エスター ダイソン Esther Dyson 吉岡 正晴

by G-Tools

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.blog.ocn.ne.jp/t/trackback/878/2359338

Listed below are links to weblogs that reference Web2.0、バズワード:

Comments

WebサービスもWeb2.0も既知の技術を実質的には、寄せ集めただけの感じで、技術的に見た場合、確かにバズワード的に使われている面はあると思います。しかし、バリューチェーンという面では、新たな切り口を提供しているという意味では、必ずしもバズワード的とは言わないと思いますが、如何でしょうか?

確かに、考えるきっかけになっていることには、大きな意味があると思います。ただ、多くのバズワードは、そういう側面があるのかなと思います。バズワードだから、だめと言っているのではなく、どう、おつきあいするかが重要ということが言いたかったのでした。バリューチェーンという側面でWeb2.0を通して語られる、新しい切り口というものが、実は、そんなに新しいものではなくて、昔、語られたことの繰り返し、なんてこともありそうです。
何が本質的に新しくなったのか、そこの見極めが重要だと思います。

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

Recent Trackbacks