Web2.0、バズワード
【Via いやなブログ】
それはさておき、この記事の中ではピア・トゥー・ピア (P2P) という言葉を例にして、バズワードのたどる運命が端的に描かれています。
彼らは何でもかんでも P2P にするといいはじめる。そして突然、P2P カンファレンスがやってくる。P2Pベンチャーキャピタルファンドが設立され、あげくに P2Pに対する反動すら起こる。アホなビジネスジャーナリストがお互いの記事を真似しあいながら有頂天になるだろう。「ピア・トゥー・ピアは死んだ」と。
上記は高林さんの「いやなブログ」のエントリーで紹介されていたJoel on SoftwareのDon't Let Architecture Astronauts Scare Youという記事の一節。
昨今のWeb2.0をPSPに当てはめると...。疑いなくWeb2.0ってバズワードだと思う。
(上記エントリーでも2.0というバズワードを揶揄してるんだろうけれど;)
先日、ある飲み会の2次会でWeb2.0なんてNGってはしゃいでいる場面があって....。駄目っていう反動さえ、すでにバズワードを補強してしまっているのだという状況は認識しないとなぁ...なんて想っていたのだけれど。
Web2.0かどうかなんて、それほど重要ではない。何が我々の生活を豊かにし、うまく物事を進めるのか、技術のブレークスルーと、標準化され公開されたユーザデータ、これをうまくアプリケーションを乗っけて、さらにサービスとしても成立(続けられること)させていくこと、そのための具体的な営みが一番重要。何が2.0かとか、2.0云々はどうでもいいことだと...。
言葉で煽るより、マッシュアップ(バズワードか;)した粋なサービスの一つでも世に出すこと、そういう試み、新しいアイデアがたくさん起こってくること、そこに期待したいし、何らか関わって行けたらいいなぁて想う。
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2.0って最初にマーケティング的に使ったのはMSだってこの前の飲み会で誰かが言ってたなぁ。エスターダイソンのRelease2.0(未来地球からのメール)は名著でした。
未来地球からのメール―21世紀のデジタル社会を生き抜く新常識 エスター ダイソン Esther Dyson 吉岡 正晴 by G-Tools |
WebサービスもWeb2.0も既知の技術を実質的には、寄せ集めただけの感じで、技術的に見た場合、確かにバズワード的に使われている面はあると思います。しかし、バリューチェーンという面では、新たな切り口を提供しているという意味では、必ずしもバズワード的とは言わないと思いますが、如何でしょうか?
Posted by: besus | 2005.11.21 at 02:04
確かに、考えるきっかけになっていることには、大きな意味があると思います。ただ、多くのバズワードは、そういう側面があるのかなと思います。バズワードだから、だめと言っているのではなく、どう、おつきあいするかが重要ということが言いたかったのでした。バリューチェーンという側面でWeb2.0を通して語られる、新しい切り口というものが、実は、そんなに新しいものではなくて、昔、語られたことの繰り返し、なんてこともありそうです。
何が本質的に新しくなったのか、そこの見極めが重要だと思います。
Posted by: kwmr | 2005.11.21 at 13:10