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2011.09.11

発掘・共有・応援 WISH2011 ZAIMが大賞。

先週の水曜日。今年で3回目になるWISH2011に参加してきた。

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WISHは「日本のWebの未来を担う可能性のある「サービス」や「端末」を参加者全員で発掘、共有、応援しようというイベント」。

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今年で3回目のWISH、今年はPart1ではてなの近藤社長、我らがとっくん、AMNの徳力さんとお話しするということでとても楽しみにしていたパネルディスカッション。久しぶりに見る近藤社長は、以前よりも落ち着いてどっしりとしたイメージだった。はてな創業から今までの道筋を徳力さんが近藤さんにインタビューしていく形式で、起業するということの意味を考える試み。

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起業をしたい、経営したいから会社を営むというのではなく、やりたいことがあって、それを突き詰めたところに会社を興すという選択肢が残ったということ。で、やりたいことが自分の手で実現できる経験を持つ経営者こそ、最強だと。Goolgleしかり、Facebookしかり...。やりたいこと���あって、その道筋をある程度察することができる経営者がトップであると、組織はうまく回ることとなる。なによりも、やりたいことがしっかりと自分でわかっていて、ぶれずに自分の思いに向けて着実に前に進む。そうした人に率いられる組織は強い。後半のWISHコンテストにもつながるお話。

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後半戦はWISHのメインである、選ばれた10のサービスのプレゼン形式のコンテスト。 最初の予想通り、ZAIMが大賞を受賞した。すでに様々なメディアでも取り上げられていたし、閑歳さんのプレゼンも堂々としていて○。勤務先のサービス「OCN家計簿」とのOauthでの連携の話もきちんとPRしていただいた。Thanx! 家計簿をつける、記録する、ネットにつながることが当たり前になってきて、身近なリアルな便利をサポートするような仕組みとか仕掛けに対するニーズが高まるように思う。そして、自分でしたいことを明確に持っていて、それを実行できる人たちがそのニーズに応えつつ、生き残っていくように思う。
閑歳さんはアプリケーションの開発もネイティブ開発もこれが初めてだそうだ。明確な「したい、作りたい」が、よりよいサービスを作る。他のサービスもすばらしいものがあったが、プレゼンとかぬきんでいたし、何より、サービスのことをきちんとわかっていたように思った。自ら作ったサービスだけら当たり前というのではなくて、使い手が望むこと、新しい良さ、伝えたいことがはっきりと自分でわかっているからこそ、伝わるのだ。

WISHの主旨を外れたネタに走ってしまったのようなのは論外だけれども、残念ながら受賞を逃したサービスの中には、そこの伝えなければいけないことが明確ではない、もしかして自分もわかっていないのではないかと感じるものがいくつかあった。その点、ZAIMは明確にそこをわかって、伝えていた。流石。個人プロジェクトということで、これからどのように展開していくのか興味津々。

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さて、次回は、どんなサービスが出てくるのだろうか。様々な「場」ができつつあるなかでWISHのポジションがどうなるのかも興味深い。大きな動きになるにはまだ少し時間がかかりそうだけれども、こうした参加型のイベントを続ける意義は大きいだろう。来年も何らかの形で参加していたいと思う。

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