MovableType5周年...つながりに感謝。

　MovableTypeが生まれて5年だそうだ。
　僕がブログ（Weblog)という言葉を意識的に使い始めたのは2002年の始め、米国のカンファレンスに出席していた研究所の人が、カンファレンスの議事録がブログを通じてその日のうちに公開されるという状況に驚いたという報せをあるＭＬで読んだのが確か、きっかけだ。すでにアメリカではBloggerが立ち上がっていて、日本では簡単ホームページ作成ツールが米国で人気だとかいうニュース記事を読んだことはあったけれど、多くのWebサービスの一つぐらいにしか考えていなかった。Bloggerで試しにブログを立ち上げてみたけれど、文字化けとかいろいろで、続かなかったことを覚えている。

　それから、しばらくブログなんてことはあんまり考えたことはなかたけれど、以前コミュニティビジネスとかを仕事で検討していたこともあり、Weblog周辺の動向はなんとなく気になっていた。平田さんやみらのさんの尽力で日本語化が進んだMTを仕事場で立ち上げてイントラで使ってみたりしていたのはその年の秋頃だったか...。まだ、そのころは、ここまでブログが流行るなんて思っても見なかった。
　年が明けてBloggerがGoogleに買収されたことから、にわかにWeblogというサービスが一部の新しもの好きに注目されるようになった。ちょうどその頃、仕事の担当が変わり、次の目標を探すようなタイミングで、Weblogをビジネスに出来ないだろうかということを思い始めたのは2003年の春から...。SixApartが日本のVCのネオテニーから投資を受けたのはその年の4月...。その後ASPスタイルのTypepadが登場して、それまで公に自分の考えを公開するなんて出来なかった自分が自分のブログを立ち上げた。
　自分で書き始めて、ブログの可能性について確信した。これはやるべき仕事だ、やらなければいけないものだ...。いろいろ調べて、調整して仕事として実際に動き始めたのは8月ぐらいだっただろうか。転職する直前の関さんに会ったのも、たしかこのころ。あとは、もう突っ走るだけで...。半年かけて「ブログ人」を立ち上げた。
　いろんな人にお世話になった。ありがたかった。ラッキーだった。大変だったけれど、楽しかった。体はつらかったけどHappyだった。
　その後もブログを通じて、いろんな人にあった。利害を超えて繋がった。ブログによるつながりがリアルなつながりに変化したりした。僕が突然、担当から外れてしまった後も、そのつながりは続いた。いまでも続いている。ありがたい。ほんとうにありがたい。それは僕の貴重な財産だ。
　思い返せば、このつながりのもとはMovableTypeというMinaとBenが作り上げたコミュニケーション・ツールにある。ありがとう、感謝しています。このつながりに、それを続かせてくれているみなさんに。そして、５歳のお誕生日、おめでとう、MovableType。