あるネット会議での発言。生活者の視点で面白くて新しいもの:どうぶつの森
例えば、生活者の視点で、日々の行動の中でわくわくするような体験につながる面白くて新しいものって何かありますでしょうか?
それに答えて、ちょっとしたことを書いて、投稿したのだが、ここに記憶しておくことも大切なことかも知れないと感じたので、ここにもメモ。(ネット会議では..浮いちゃったかなぁ)
自分が生活者の視点を果たして持ち合わせているかは、置いておいて...ゲーム機が大人や子どもの社交の道具になっているというご指摘がありましたが、そのゲーム機で最近、すごく貴重な体験をしました。
NINTENDO DS の「おいでよ どうぶつの森」というゲームソフトがあります。発売当初から急速に売れ最速で100万セットを販売したヒット商品です。
自分の村を作り、そこに住む動物たちとその村でコミュニケーションをとりながら暮らす...そこにそれほど大きな目標は存在しません。家のローンを返すために、植物を植えて実を採り売るとか魚を釣って売るとか、生活の手段があらかじめ用意されていて、家を大きくしたり、グッズを集めたり、そういう関心事で遊ぶ(というか暮らしていく)目標のないゲーム・システム。元来、ゲームとかはそれほど、熱くならない、熱くなれない質で、のめり込むほどやったという経験はほとんど無かった私なのですが、友人たちの勧めで、DSを買いどうぶつの森に住み始めました。
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どうぶつの森の重要なキーは「共時性」ということにあります。
リアルな時間と同じ時間がゲームの中で流れます。普段、帰りの遅い私は、果物や魚の売り先であるタヌキチ商店の営業時間内に帰ってこれないために、その作業を娘に委託することになりました。
朝起きると、娘と私のどうぶつの森を介した会話が始まります。まさに、どうぶつの森にトライする前後で一番変わったのは、娘との会話の時間でした。
どうぶつたちとの会話の内容、森の秘密、ゲットしたアイテムの話...友達のこと学校のことを話すように....朝の会話が増えたのです。このゲーム、ネットワークにも対応していて、無線LANを通して、ネットワーク越しに、知り合いと相互に登録を行うことでお互いの村を行きききすることができるようになっています。(一種のSNSです)これによって、他の村でできた食物をこちらで売ったり(他の村でできた果物は高く売れる:貿易!)仲間に呼びかけて家具とかのアイテムを交換したり、売買したり...そういうことが自然に起こり始めました。それはエキサイティングなことでした。
ゲーム機とネットワーク、リアルな時間とリアルなもの(ゲーム機)を媒介にしたもう一つ別の場所。そこは決してバーチャルではなく、リアルに「森に行く」「森に暮らす」ことを可能にしました。友人たちとの会話の中でもこれから森に行ってくるとか、いま森に来ているとか、まさに実在の場所かのような、そういう会話が成立しています。
こうした、場所の概念の拡張とか、リアルな生活との接点を持つ入り口。ハード(ゲーム機)とネットワーク、そしてゲームの世界観、コミュニケーションの設計によってはデジタルな世界でも、十分、リアルにある、世界を形作ることができるのだと...観光地を訪れるような、友達に会いにいくような、リアルにそんな気持ちを持つことができることを、体験することができました。米国で人気のセカンドライフにも通じることがあるのかも知れません。
これが最近のデジタルと接することで得たワクワク感です。
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上記、決して特定のゲーム機、ソフトウェアを礼賛するものではないです。リアルとバーチャルの境界とか実は、そんなに大きくはない、実体でないリアルを感じること、どうぶつの森はもはや僕と娘、そして森仲間にとってリアルだと(w
そんな風に、まとめてみます。
ながながと失礼いたしました。
P.S.
どうぶつの森に関しては下記の一連のシリーズがまとまっています。http://mitaimon.cocolog-nifty
.com/blog/2005/11/post_f9fe .html
以上。
でだ...
いま、その大切なDSと動物の森は手元にない。無くしてしまった。ぐすん。
NINTENDO DS Lite 3月2日 待ち遠しい。
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