情報は無限。興味と関心は有限。;ET研究会
土曜の朝、ET研究会に出席。題材は前回に引き続きGoogle。
樋口さんの「ブログ、グーグル、アテンション」を冒頭に紹介。以前、樋口さんのブログでのエントリーに書かれていたことがわかりやすくプレゼンの資料となってクリエイティブコモンズ・ライセンスで配布されている。どちらも必見 。
アテンション・エコノミーとは、ディジタル化により情報は無限に価値は限りなくゼロに近づくが、アテンション(興味と関心、気づき)は有限であり価値が増していく、アテンションが価値を形成するという世界感。
googleは、情報が無限になり続ける時代にそれをうまく拾い上げる仕組み(ファンクション)を提供する会社。情報を構造化し拾い上げる仕組みとお金の流れ(広告)を創り出す。アテンションが生み出されたときにその行く先に迅速に連れて行ってくれる「興味対象を求めるアテンションが流離う場所」がgoogleなのだ。
そうした視点で見るとブログはアテンションを集めるための道具。コンテンツを標準化することでgoogleに行き先の情報を提供する。googleもブログもアテンション・エコノミーが支配する世界で力を得る必然がある。
ぼんやりと考えていたことが、様々な方のとても示唆に富むエキサイティングな議論で、おぼろげながら整理されてくる。多方面に話が飛んでいくのは、この研究会の常套だが、いい感じに広がりが出たと思う。
議論のあとの2次会は、お決まりのレストランではなく、お弁当を食べながらのおしゃべりへ。四家さんと島崎さんでgoogle、広告のお話の続き。ネットメディアにおけるYahoo!の強大さとかマスメディアの力関係とか、そこがどう崩れていくのか、行かないのか...これからは時間軸という視点が面白いとか...。Googleの組織、マネジメントの特異性とか...これまた、興味津々な話題で盛り上がった。マーケティングという切り口で見た、どうぶつの森のお話も当然ながら...(最近、エバンジェリストになってます、私)
人と会ってお話をする。これ、一番楽しくて、勉強になる。参加していただいた方にみなさんに感謝。
2006.3.9 追記
2006 E-Tech のテーマはAttentionEconomy、ということを知る。
AttentionEconomy自体は随分、昔から仲間内でお話ししていたんだけど、流行語になるのかも...うーむ。これもAttentionの獲得か。
【Via jkondoの日記】
今回のテーマは"Attention Economy"ということで、Attentionをキーワードに色々な話が繰り広げられています。
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