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2005.11.06

テレビとネットの近未来カンファレンス:僕がテレビを見なくなった件に関して。

Tv-Conference 金曜日、仕事帰りに第2回「テレビとネットの近未来カンファレンス」に参加。テーマは「CMスキップとビデオポッドキャストがもたらすTVへの影響?」...。ほぼ満席、2部構成で中身の濃いカンファレンス形式。今回のテーマであるCMスキップの元凶?HDRもビデオiPodも持っていないという自分だが、これから先を考えるための好い機会になった。
 テレビブログツールによるTV録画コンテンツへのタグ付け、ブログとの連携のデモから始まり、すでに伝えられている情報と逆のそれほど大きな影響は与えていないというCMスキップの実態とか興味深い内容。特に印象に残ったのはTV局の方が、見たくないモノ(CM)を見させることでものを買わせることで経済活動は成り立っている現実がある、そしてそれはそれほど壊れることではないのだと、力説していたこと。なるほど、そういう見方もあるのかと正直、驚いた。
 そもそも私はTVを見なくなってしまった。子どもたちがCMがほとんどでない(それほど買い手のない;キー局でない)CATVをメインチャネルで見ているとか目の当たりにすると、変化は確実に起こっていると思う。

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 そう、テレビの見方が変わることは必然。情報はますます氾濫し商品に接するチャネルの数も増している。TV以外のユーザにとって有用な情報を得る機会が増しているのだ。接するチャネルは増えるが可処分時間はそう変わらない。そこでメディア間の淘汰が起こる。
 キー局を中心としたTVの仕組みができて50年、そこに2兆円以上の金が集まる仕組みを築いてきた構造そのものは、まだ当分壊れないだろう。しかし相対的な地位の低下は現在進行中だし、これから先も続くと思う。人気アイドルを出せば、テレビを見てくれる時代は確実に終わる方向に動いている。
 CMスキップも問題だろうが、キー局中心のメディア、トラフィックの構造がまさに今、変わりつつあるそのとき、そこで作られるコンテンツの質こそ重要になると思う。見たいCM、手にとって保存しておきたいCMを作ること。好いコンテンツを作る仕組みとビデオiPodとかテレビ以外のメディアへの展開。そこでの勝負はやはりコンテンツが握っている...メディア(TV,iPod,PSP、ケータイ...)にあったコンテンツを作る、その方法論をはやく、安く、構築することがキーだと思う。
 ネットとテレビの問題もネットとTVという二項対立ではなくて、もっとTV(コンテンツ)を見てもらうための道具としてネットとかiPodのようなものを使う...そういう方向でものごとを考えると、何か新しいモノ・コトが見えてくる気がした。
c.f.
 binword/blog:噛み合わないネットとテレビ
   ビジネス専門がっちりガイアなサテライトスペシャル:日テレの怒りには訳がある

 はいからはくち from the album “風街ろまん” by はっぴいえんど

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» 第2回「テレビとネットの近未来カンファレンス」レポート from 『PVR研究所』
日テレの人が激ってたみたいだけど、スタン���が全く違って、話がかみ合ってない。 論理的には理解できても、生理的に受け付けないんでしょうね。 今、儲かっている人はみすみす、それを手放すことは有り得ないし。 でも、流れは確実に動いている。 レポート: binWord/bl..... [Read More]

Comments

トラックバックありがとうございます。いらしていたんですね。
日テレの方のおっしゃったことは(私としては賛同できませんが)やはり印象的でした。TBS vs 楽天にしても、あれくらいぶっちゃけた物言いをして議論になると面白いんですけどね。

印象というか、感じたのは、新聞社の方がジャーナリズムという視点でブログを語る時の目線でした。ただ、危機感の持ち方はまったく違っている...ものすごく楽観的だなと感じました。私の限られたコミュニケーションの範囲の中で思ったことですが...。

トラックバックありがとうございます。
新聞の方のブログに対する危機感とテレビの人のネットでの動画展開などに関する危機感の違いって面白いですね。
たぶん、ペンがあれば書ける記事と、沢山の機材が必要な映像の違いなんでしょうね。
僕の知ってるテレビ屋でネットでの動画配信について危機感を持っている人は誰もいません。
テレビ的に面白い映像を作るのは規模とスキルが必要だと思っているからでしょう。そしてやっぱりテレビをそのままネットで流せないし、流しても面白くないでしょうね。

TV的に面白いものとネット的に面白いものは違うのでしょうね。で、どちらを選ぶかはユーザであるということ。同じ土俵に上がると言うことの危機感...なのかなぁって思います。

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