前から気になっていた、フランシスコ・ベーコン展に出かけた。
いや、強烈。言いようのない不安と絶望感、嫌悪…負の方向の、作品から湧き出る毒々しいエネルギーが伝わってくる。おぞましいけど、荘厳で美しい、畏怖する感覚。いい体験をした。
ベーコンは、エジプト美術に感銘を受けていてスフィンクスをモチーフにした作品があった。そうだエジプト! 昨日読んだ『我が名は魔性 』。中2の彼とベーコンがそこで繋がった。畏怖の対象になる絶対的存在。そういうものへの憧れ…中2の彼もそこを描きたかったのかもね。
展示室の壁に刻まれたベーコンの言葉…
17歳の時だった。
そのときのことは物凄くはっきりと覚えている。
あるとき道端の犬の糞を見て不意に悟ったんだ。
そうだ、人生とはこのようなものだとね。フランシス・ベーコン
ああ、ベーコンって、永遠の中二病だったのかもなぁとか、思った。
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