« 春だね。 | Main | 切り取る楽しさ:SIGMA DP3 »


2013.04.14

このモヤモヤは一体なんなんだろう:「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント」

昨日、会社を早々に切り上げて件の「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント」に出かけた。僕は、3000円(中立券)払って、プロレスを見に行くという感覚で見に行った一人だけれども...

こういうイベントは、その場にいないとわからない空気感を楽しむものでもあることを再確認。

で、試合の方は、一言で言うと、ハヤト氏が想定以上に弱すぎ...

SDIM0287

積極的スルーというよりは、言葉がホントに出ない感じ…曖昧な相づちが聞こえて…これは残念。あらかじめ、わかっていたこととは言え…その場の流れで言葉を繰り出す、故に自身の底の浅さとか見えてしまう未熟さが、まさにイケダハヤト。ただ文句いいつつ「大人の同調圧力」に自ら屈している姿が、ちと痛々しかった。最後のサンドバック宣言とか、弱すぎる故、反論とか批判、ツッコミがすべてイジメのように感じているのかもしれないな..。あのね、突っ込まれてなんぼ、茶々は愛。だよ。

今回のイベントで芸人の自覚が出てくるとまた変わって行くかもしれないけれど。

イケダ氏よりも今回一番印象に残ったのが、隊長いや山本さんが、年をとって自分も変わってきたのだと言うことを自分語りでイケダ氏を諭す姿。昔々、彼に僕らの仕事のミスをつつかれて、その時に感じた無防備な仲間に対しての容赦のなき攻撃への怒りとか、様々そのために対処したことを少し想い出したりして…。丸くなった、いろいろ。

レフェリー徳力は流石、嫌々やった興業wだったのに、彼がいなかったら試合の形にもならなかっただろうな... 。さすがだ。また株をあげるトクリキ、すげぇ。果てなきブログ論争の意味はとっくんの仕切りのうまさの再確認だった。お見事。

あとね、寄って集っていたいけな青年を「大人の同調圧力」が虐めている構図を見取って、あら可哀想とハヤト氏を擁護する母性あふれるおばさんとか、まだ人気は続くと見て褒め言い寄るおじさんとか、上から目線でよく聞きも見もしないでこっそり場外で論評してイベント批判しているおじさん連中とか…僕も含めた有象無象、ネット越しからこの論争を蕩尽し尽くそうという視線と言説がたくさん集まったけど、結局、豚組の馬しゃぶネタにはかなわなかったというところが、今回のイベントのポジションを表していたような。まぁプロレス興業だから…そんなもんか。


百花斉放百家争鳴。あらゆる言説は世に放たれるべきだし、そこから生まれる対話にこそ価値がある。ブログが本格的に流行初めてそろそろ10年。思った通りに書いて伝える方法は浸透し、ありとあらゆる言説がネットにあふれ出している。しかしながら容易に発信する術を得た我々が出会うべき言説に、昔よりも容易に出会えるようなことには残念ながらなっていないような…。

刺激的で受けを狙ったタイトルだけの中身のない妄言が耳触りの良さとか炎上によって拡散され、多くの人に曝されることで妄言の主に注目が集まる。無責任な戯言なのに注目されているという理由だけで信じる輩が増えていく。

言説の質ではなく、晒された量で勝れば勝ち=価値である、そんなモデルを少しでも変えられるかもしれないなんて思ったことが僕がブログに関わる動機だった気もして …。ああ、このモヤモヤは一体なんなんだろう。

…なんてことを考えさせてくれたイベント。登壇者とスタッフに感謝。

いけなかった方は、ここに素晴らしいカイさんのまとめが、有難し。
【更新】「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント」メモ書きレポート #ブログ論争 - カイ士伝

Posted from Drift Writer on my iPad

Recent Trackbacks