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2010.01.27

Xperia X10を触って考えたこと。

以前から気になっていたSonyEricson 初のAndroid端末Xperia X10。運良く、xperiaのタッチ&トライに当選したので、仕事の合間に会場に出かけてみました。

実際のスペックとかは、たくさんの方が書いてくれていますが、当日、触ってみて、少し考えたことをここにまとめておきます。

実によくできた端末。高機能。考えられる、いま、できることを詰め込んだという感じです。
デザインも黒と白で質感や発光ダイオードの色まで変える入念さ、力が入っていることがわかります。

OSは1.6ベースですが、OSは最新への載せ替えも念頭に入れているとのことで、高速なCPUをさらに活かす環境で今後も進化が期待できる端末と言えるでしょう。Android端末、故、ドコモ以外の他社サービスとの連携も4月の登場時から目白押しで、Twitter,Mixiなどなど標準のアプリケーションと他社のサービスがいろいろな場面でつながります。アプリケーションを作る開発ベンダーの展示もあり、あのid:naoya氏がはてなフォトダイアリーの説明員として登場していたのには驚きました。(ひさしぶりにお会いしたのに、ちゃんとご挨拶できなくてごめんなさい >id:naoya)

様々なサービスで交したコミュニケーションのログを時系列で表示する TimeScape,写真、動画、音楽などのコンテンツを他サービスとシームレスに利用できるMediaScape、顔認識した結果を、電話やメールの送信データーと一致させて送信する、なんてこともできます。まさにこうできたらいいな、ができています。あと驚いたのはYoutubeの動画の美しさ。有機ELだけあって美しい画面でした。さまざま通勤時間が楽しくなりそうです。確かに野外での視認性は若干懸念されますが、そこは割きって美しさをとったという感じでしょうか。ネットワークがしっかりしているドコモの端末でこそ、こういった機能は期待できます。

高機能でオープンなスタイル。高速なCPUで、ようやくiPhoneとまともな戦いができうる端末の登場ということでしょうか。これから4月まで、最後のチューニングに中の人たちは大変な時間を費やすに違いありません。がんばって欲しいです。:)

nexus oneの登場とかハードに目がいっていますが、画期的なアプリケーションもぼちぼち出てきているようです。会場である方が使っているnexus oneの中のSwipeという入力インタフェース、ほんとうにすばらしい発想の入力インタフェースでした。(くわしくはこちら) Xperiaも入力インタフェースにこだわっていることは理解できるのですが、iPhoneの に慣れた身としてはまだまだな感。Swypeのような画期的な方法はまだまだてくる期待を持ちました。こういうのが沢山でてくるとiPhoneもうかうかしていられない、そう思います。

あと、このような高機能な端末を眺めていてもうひとつ思ったのは、使ったときの嬉しさ、驚き、ワクワク感の大切さです。

これもできるあれもできるではなく、持ったときの充実感、ちょっとしたインタラクションによる使い勝手の変化とかそういったこと。端末の表現力が高まることで、いわゆる××できる機能ではない、質的、感覚的な部分の重要性が増すことは間違いないと思いました。

iPhoneが登場した時の驚きがまさにそれだっとように思います。それにしてiPhoneの二番煎じにならないように物を作るのは、なかなか大変なことだろうし、そこがまた競争の領域なのでしょう。

で...
もうひとつ、今回の発表で重要な点はドコモマーケットとドコモの料金設定がすべて統一化されたというところだと思いました。イベントではそのあたりの説明があまりなくちょっと残念だったのですが、ドコモがこれからどう仕掛けてくるのかが、とても気になります。

たぶん、ここに集る層に対しては、このような端末はある程度、売れると思います。ただiPhoneやAndroid端末が切り開く世界は、これらの層とは違う人達が使うタイミングになって始めて現れるのだという気がします。

普通の人が普通にこのようなネットと融合する端末を普通に使うこと。端末の進化だけではない、iTunesで培った仕掛けをiPhoneに取り入れたApple同様の仕掛けが必要だと思います。そのひとつの答が、iモードで培った経験からドコモが打ちだすドコモマーケットやわかりやすい料金の一元化なのかもしれないと思いました。普通の人たちが普通に使うケータイとしてAndroid端末が受け入れられる土台を作る、それがドコモマーケットだとしたら侮れません。

ワクワク、触りたくなるケータイ。普通な日常、使うたのしさを与えてくれるそんなガジェット。高機能とか、出来ることの多さとか、そことは一線を画す、普通なこと。普通にケータイを使っている人が普通に使いこなせるナビゲーションや使い手へのプロモーション。オープンで自由度の高いAndroid端末を使った普通な人たちが普通に使えるケータイへ、例えばX10のてんこ盛りの機能をうまく削ぎ落して普通にしあげる、むしろそんなアプローチに、「次」があるんじゃないだろうか…。

機能満載のX10を触ってみて、そんなことをぼんやり考えていました。

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