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2008.12.07

荒野へ:Into The Wild.

第2回SBM研究会の後、懇親会は出席せず、以前見逃して、見たいと思っていた「イントゥ・ザ・ワイルド」を見に行く。

Into-the-wild-1.jpg「自分探しの旅」とかあるけど、この映画の主人公が行った「旅」は、ちょっと違うような気がした。自分捜しの旅、映画もそんな謳い文句だった気がするけど、むしろ明確な目的をもった冒険に近い。

親子の葛藤、近しい人と別れ、近代的なシステムを拒絶し、独りになることを望んだ旅の終りに、主人公が気付く幸福であることの条件は、矛盾していて悲しいが、そこに辿りつく過程で巡りあった人たちとのエピソードが実にいい。なかでも若者が老人を諭し、前向きにかわっていく、フランツ老人との対話が印象に残る。

心象風景が作品に重みを加え、なにより映像が美しい、音楽もいい。キャスティングも見事。クリステン・スチュワート、かわゆす。ショーン・ペン監督、流石。

10年以上前に起った実話であり、決してハッピーエンドではないけど、生きることに力を与えてくれる映���。おすすめ。(僕らのミライの逆回転と並んで今年の洋画ベスト、いまのところ。;)


"オリジナル・サウンドトラック“イントゥ・ザ・ワイルド”" (エディ・ヴェダー)


"自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)" (速水 健朗)

"荒野へ (集英社文庫)" (ジョン クラカワー)

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