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2008.10.01

コンセプトを伝える難しさ: WireFree Gadgets Network

bloggers.jpg29日、勤務先で関わっているプロジェクト(WFGN:Wire Free Gadgets Network)のブロガーミーティングが行なわれた。 WFGNは、半年ほど前に未来のサービスを考える という、社内公募から僕のアイデアが採用されて、そのアイデアに賛同してもらった社内の有志が集り進めてきたプロジェクト。本業の片手間で週に 一度、集ってミーティング。まぁ、Googleの20%ルールのような試み。それなりのリソースも与えられて、コンセプトワークからモックアップをつくるところまでなんとか漕ぎつけたという状況。まだサービスを出すとい段階ではまったくない。

ひとことでいうと、どこでも面倒な操作や手順なしに、モノとモノ:Gadgetsをコミュニケーション(通信)させるコンテンツの配信サービス・インフラ。


上記は当日の模様を流しているGoogleGadget。(30sに一度、画像が一斉に変わる。)

面倒をなくす、制約からの自由ということで、接続は基本無線。(あえてWirelessではなくWireFreeといった意味がそこにある)入り口と出口をオープンなプロトコルで定義して、それを使ってサービスを提供したり、端末を対応させたりする第三者(サービス提供者、端末メーカー)とともにトータルサービスを作りあげる、共存共栄な形を目指すというインフラ型ネットワークサービスのコンセプトモデルだ。

流すコンテンツは実はなんであってもよいと考えているのだが、今回は、このアイデアの元になったEye-Fiを使ったときの感動を大切にわかりやすい「写真」を ベースにモックアップサービスを作って披露することになった。カメラやメール、ケータイから発信された写真が、ChumbyやWiiやGoogleGadget等に配信されるというデモ。1対1、1対多、多対1...。おまけにカメラまで作ってしまった。

基本サービスであるCoreな部分はチャネルというGadget同士を結ぶパイプの中を通るキュー(QUEUE)の制御。 AtompubやSMTPでコンテンツを受信しFeedで出力する。今回はメッセージを届ける方式としてXMPPをつかった。googleTalkでも使われているIMの仕組みだ。プッシュで端末側のアプリケーション(Flash)にスライドショー的に画像を流す。撮ったらすぐに出力先の端末に流される。流れる画像はすべてほぼ同期がとれた状況で配信され、異なった端末でも、それらすべてにほぼ同時(リアルタイム)に表示される。今みているものは、遠くの友人も見ている画像というわけだ。

ビジネスモデルは、まだ決ったものはない。考えたことを形にした段階。これが完全なサービスイメージというのでもない。あくまでコンセプトモデルの具体化というフェーズ、ここから様々トライできたらいい、そういう状況だ。インフラを預かっている立場として、そこに繋るモノの通信を課金も含めてコントロールできれば、続けられる仕組みになる。あくまで、Gadgetsを継ぎたい人と使いたい人のためのネットワークの仕組みを提供すると…そこはまだ、ぼんやりとしている。

こうしたWFGNのコンセプトを理解していただこうと4人でデモを交えてプレゼン、グループワークで、 WFGNをどんな端末で使うかというディスカッションしていただく。正直、こうした ぼんやりとしてコンセプトだけで、サービスの実態のない状況で何ができるのか、何を考えていただけるのか、ものすごく不安であったけれど、出席していただいた方々の熱心な質問や、提案ですこし、ほっとした気分。

懇親会では、アルコールもだせず、すばらしいお土産もなく、参加者の方々にはこころ苦しい限り。その代わりに、少しでもなにか感じたり考えたりする契機になったのならよかったけれど…。

コンセプトとかを話すこと、伝えることの難しさを味わった一日。もう、当分プレゼンはよそう。(笑)

当日、私のプレゼンで、飛し過ぎで、画面を写真に撮れなかったというクレームをたくさんいただいてしまった。ごめんなさい。おわびに、プレゼンの中身をQuickTimeムービーにしておいておきました。_o_


そういえば、20日にガジェットの未来について語るイベントが今回、お世話になったAMN等の主催でおこなわれるようだ。そんなこと全然、知らなかったなぁ。うーむ。まだまだ、プレゼンスが足りない証左。

このコンセプト、いつ実現できるのだろう。例え、僕らでなくても、ガジェットがネットワークに繋る方向は必然だと思う。その未来を一早く感じて、一歩踏みだせたところが勝者になる…のかなぁ…(遠い目)

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AMNのブログを見ると何人かの方が記事にもしていただいたようだ。ありがたい。社内で説明した時よりも、もっと深く本質をきちんと理解していただいていて、流石。ものすごくありがたい。感謝不尽。

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