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2008.01.02

Eye-fiはネットワークサービスです。

Eye-fi パッケージ

昨年末、drikinやnobiさんに教えてもらった通常と同じ形状のPCレスで写真共有サービスにeye-fi。ちょうどカリフォルニアに出張する同僚がいたので、彼に購入をお願いしていたのだけれど、アメリカでも店頭の販売はしていないということがわかり断念せざる得なかった。そんなことがあり、どうしてもeye-fiが欲しくなり、Onlineで購入することに。サポートは受けられないし、様々、ユーザにはリスクはある。そこはすべて自己責任ということで覚悟...。

国際小包と手数料で+30ドルで購入できるphotojojoからオンラインで申し込みしたのが12月17日。手元に着いたのは12月27日。10日ほどで手に入れることができた。実際の小さな箱とは不釣り合いな定型の小包。中に品物と、なぜかチュッパチャプス!が1本入っていた。

グリーンとオレンジ、とてもセンスの良いパッケージが素敵。説明書も薄い数枚のパッケージに貼り付けられた数枚の冊子(写真参照)。SDカードそのものの本体の中身にソフトウェアがWin/Mac用のものがあらかじめ入っている。私はMacユーザなので今回の説明はMacOSをベースで。ちなみにOSはLeopard。

まずはeye-fiをSDカードとして使ってソフトウェアをPC側にインストール(専用のCardReaderが付属しているが、他のものでも代替可能)、といっても、展開したアプリケーション(eye-fi Manager)を通常のアプリケーションフォルダにドラッグアンドドロップするだけ。
次にeye-fiManagerを起動させて、立ち上がってくるブラウザ上の質問に答えるとあっという間にインストール終了。

最初にカードの名前の設定、Wifi環境の設定(複数設定もできる。その時点で一番、接続環境の良いアクセス先を選択するようだ)、連携する(アップロードする)先のサービスの設定の順で設定していく。連携されるサービスは全部で18。すべて米国のフォトストレージ可能なサービスだが、FlickrとかVoxとかPicasaとか日本人にもなじみの深いサービスも多い。米国版のTypePadとの連携では、PhotoAlbamに月日毎に自動的に写真を整理してくれる。これは素敵。


また同じ写真共有サービスでも公開範囲を違えるとか、設定毎に複数、用意しておくことも可能だ。ただ、設定はその都度、PCでEye-fiのサイトに接続してNW接続先を変えなければいけないので、撮影毎に接続先を変えるみたいなことは少し難しい。

この3ステップの設定が終了すればeye-fiはすぐに使える状態になる、あとはカメラにSDカードと同じように挿入してシャッターを押すだけ。無線が届く範囲以内であれば、PCレスで即座にUploadが開始される。無線LANの範囲外で撮影した映像もNWに繋がった時点で即座にUploadが開始される。当然ながら、撮りそこなってもお構いなしにUploadするので要注意。例えばFlickrならプライベートモードでUpして、後で設定を変えるとか工夫はできる。撮影したすぐあとでUploadが始まるので、オートパワーオフとか設定がされている場合は少し長めにするか、設定をオフにしておく必要があることも、注意が必要な点。このあたり、ヘルプ画面で機種毎の設定が細かく書かれているのもいい感じだ。

以前、無線LAN機能をもつNIKON s50cのモニタをやったが、s50cは、自NWサービスがメインの位置づけで、他のサービスとの連携もおまけ程度、その辺りの機能とかが中途半端で使いづらいところがあった。eye-fiはユーザインタフェースや、他サービスとの連携に関する使い勝手がすこぶる良い。圧倒的に簡単、便利だ。今では、s50cにeye-fiを入れて使っている... w。

他サービスに撮ったその場でUploadするだけではなくてPC側でeye-fiManagerが起動すると、指定したPCのフォルダにもeye-fiサイト側から自動的にダウンロードもするような仕組みになっている。Uploadしたファイルとローカルのファイルが自動的にシンクロ、他の場所でUploadした写真が自分のPCに自動的に蓄積される。


Eye-Fi Testing

家の中でモノ撮りをするとかには凄く便利。イーモバとかの利用者は端末経由でカメラの写真を即座にUpと言うこともできるだろう。家にある4台のカメラで試してみたが、古いリコーのGXだけうまくいかなかったりすることがあるだけで、あとはすこぶる順調。削除とかフォーマット(中に入っているインストール用のソフトウェアは消えてしまうがあとでダウンロード可能)さえできる。まったくSDカードと一緒。ただRAWファイルは流石に対応していない。残念ながら動画ファイルも同じ。JPEGのファイルしかUploadしないという仕様。動画ファイルとかがUpできるようになれば素晴らしいけど無線LANだから制約も多いのだろう。ここは今後のUpgradeに期待したい。


それにしてもSDカードにWifiを仕込むと言う発想はすごい。繋がる先は自らのネットワークサービスで利用者はネットワークサービスに参加してそこをハブにして他サービスに写真を送るという仕組み。Eye-fiはハードウェア製品だけれども、ネットワークがないとただの高い2GのSDカードだ。nobiさんが言っていたけれども、これからネットワークの接続を基本で考慮していない家電製品は、今後、かなり苦しい状況になるのではないかそんな予感さえした。Eye-fiは、ネットワークと一般的な家電製品の融合の実によい例だと思う。まだまだ、Geekな人たちのおもちゃでしかないかも知れないが、これから先を考える上で、この製品、というかネットワークサービスは、ものすごくおもしろい。

バッテリーの持ちはどうなるとか、まだ検証できていない事もあるけれど、可能性満載なネットワークサービス。日本でどんな形でサービスが始まるのか、これからの展開に期待したい。(公衆無線LANあらかじめ設定済みの製品とかにすると、これヒットしそうだけどなぁ...)

おまけ【動画】:Macのデスクトップを撮影した画像がVoxにUpされるまで。こんな感じでUpLoadされます。うちは少し遅めの回線を使っているので...w 10秒過ぎあたりから写真がUploadされる様子が写っています。


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