会社の研修で、いつもより少し早めにフリーになれたので、映画でも見に行こうかと銀座へ。
AppleStore経由、CineSwitch銀座で上映中の「サイドカーに犬」を見る。
長島有のデビュー作「サイドカーに犬」が原作。(芥川賞受賞作「猛スピードで母は」とペアで収録されている)
前半、少しばかり退屈してしまったが、後半、徐々に引き込まれた。佳作。原作にない薫とヨーコさんの小旅行のエピソードとか、ヨーコさんや父親との別れの場面とか...いいな。
竹内結子が主演なんだけど、薫がいい。松本花菜&ミムラがいい。すごくいい。特にミムラ。最初と終わりに少し出てくる、20年後の薫の役。さりげない演技、でも、心に残る。抑え気味の音楽もいい。あ、大熊亘なんだ...。
記憶の中にある、消しがたい思い、体験。幼少の頃の思い出が、今の自分を形作っている。幼い時のころを少し思い返す。もう一度、原作を読みたくなった。映画よりも小説の方が、僕は好きかな...。
無駄のない、簡潔で美しい文章。長島有は、おすすめ。
猛スピードで母は" (長嶋 有)