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2007.06.18

移動する時間へのこだわり:「新幹線N700系」に乗る

Dscn0131 僕にとって移動する時間はとても貴重だ。移動の時間は、読書の時間であり、音楽を楽しみ時間であり、語らう時間であり、休息する時間、瞑想する、思索する時間になる。乗り物に乗ることは嫌いではないが、乗ること、乗り物への興味よりも、そこで過ごす時間で何をするかが優先される。これは、まぁ、ふつーな感覚なんだろうけれども。こんな私が、16日、「親子で行こう!N700系新幹線試乗会」に便乗してきた。(なんと100倍の応募があったようだ)

 新幹線「N700系」、7月1日から東京と新大阪間を2時間25分で結ぶ。5分の短縮。車両制御技術を駆使してカーブで速度を落とさなくても済むことによって達成した5分、振動とか騒音も押さえられているらしい。でも、たばこを一本吸うゆとりが出来るくらいで、時間的にはそれほど、すごい!ってことはないし、なんとグリーン車に乗れたのだけれど、乗り心地がすげぇー、なんて感動するような瞬間もない...。装備はほんとすばらしくて、木目調のデザインの室内やトイレの装飾はホテルのような���じ座席が微妙にスライドする心地よさはすばらしかったし、飲み物とか置けないようにテーブルを斜めに傾かせた長居させない配慮された喫煙室!とかがあったり、多目的に使える簡易ベッドに早変わりするソファ付きの部屋があったり、もう装備はすごいんだけど...。

 そんなに感動はしなかったなぁ...なんて思ったことを試乗後に串カツ屋で話して、「?」という周りの微妙な空気を感じたりしていたのだが...

 わたしが、間違いだった。みんなの「?」は正しかった...
 エキスポランド見学を終えて帰りの新幹線のぞみに乗って、ああ、これ違う、全然違う。そうおもった。
 N700系、乗り心地は良かったのだ。良かったと言うより、明らかに違う。鈍感すぎた。

 細かい揺れがない。(体育座りしてもOKだ w)何度も車両を往復してもスムーズに行き来が出来ていた。いつもなら多少気をつけて歩いていた車両のつなぎ目を歩いても、そこがつなぎ目であることを忘れるくらい普通に歩けていた。車両がすれ違うときの衝撃が明らかに小さかった。たった5分の短縮だけれども、体感の短縮はそれ以上だった。いや、短縮の体感と言うより帰りの新幹線がとっても遅く感じられた。なんだか疲れた。

 上から入ってしまうと、それが当たり前になって、その良さが見えてこない。比べないとわからないもんだ。とほほ。
 如何に乗っていない状況と同じにするか、移動しているかしていないかわからないような状況を作ること。それが移動する時間を別な時間にスライドする際にとても大切なことだとそう思った。騒音が少ない、揺れない。そういう基本性能にこだわったN700系は、移動する時間にこだわった車両だった。(この辺、また思い起こしながら、こだわりのいくつかを紹介したい)今度、関西に出張する際は、N700系を選んで乗ろうと思う。グリーンは無理だけれども...。w

P.S.
 実は、iMacの電源不良で、せっかく撮った大半の写真をMacに入ったまま修理に出さなければならない状況になってしまった。もし、復活できれば、この場に、車上の様子とか装備とかアップしていきたい。なんだかタイミングが悪すぎで...ああ。

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