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2007.04.20

ネチケットとか...

 Web2.0というワード作った張本人Tim Oreilyが、「Blogger's Code of Conduct」なるガイドラインを作ろうって提唱しているらしい。「Webの権威、ブログエチケットを提唱——ブロガーから反発」これをよんでちょっと思い出したことがある。

 もう10年以上前になるだろうか。ダイヤルアップ接続全盛、みんながネットにつながって、メーリングリストとか、ネットでのコミュニケーションが 活発化しようとしていた頃...。大半のユーザが非・常時接続だった時代。ネチケット(ネット+エチケットの造語)という言葉が喧伝されたことがある。

 みんながネットワークでのコミュニケーションになれていない頃、ネットを使うマナーをガイドラインとしてまとめて、みんなで守っていこう、そんな感じの呼びかけだったように思う。ネチケットはRFCにもなった。RFC1855。千葉の女子校がまとめたネチケットのサイトが注目を浴びた。みんな、新しいネットの場にどう対応してよいか不安を感じていたことが、こうしたガイドラインを作るというムーブメントの中心にあったように思う。

 バージニア・シャーさんが書いた「ネチケット」、当時買った本が本棚にいまもある。僕も、そのころはネチケットの重要性とか、ネットのマナーとかいろいろ考えたり、周囲に語っていたっけ...。
 10年たってみて...あれは何だったのかなと思う。まとめておく意味はあったのだろう。指針として見える化しておくという意味で。先達の知恵として。
 ただ、ちょっときつい言い方だけれども、それがあったことで���何か変わったとは思えない。

 相手(読む人、その周りの人、当事者....)のことを想像する、相手の嫌がることはしない。実生活のコミュニケーションの原理原則だろう。僕らが肌で感じていること。そして実践していること。当た り前のこと。ネットワークのエチケットなんて云っても、その本質はネット特有のものではない。相手のいやがることはしない、想像力を働かせて、自分の行動に 責任を持つ。それは、あたりまえのことだ。

 で、その習得はコミュニケーションの中で、相手の振る舞いを見つつ、ケースバイケースの対処方法を肌で覚えていくこと。それを繰り返すことで大人 の振るまいができるようになる。マナーなんてそんなものだ。ガイドラインで、すべて片付くものではない。すべてに対処可能な万能なガイドライン、コードな どあるはずもない。

 ネットの特殊性というのは、当然あるけれども、状況が変われば、対処が変わるのは必然、ガイドラインは目安でしかない。ガイドライン、規則があることがマナーの向上につながる、なんてことはない。当たり前だ。

 相手のことを思え、想像せよ。

 これはネットでも、リアルでも生活する我々のコミュニケーションの基本だ。そしてこうした大人の振る舞いは実践を通じてしか学べない。精進しよう...。


 なんとなく、ブロガーってくくり方も、気持ち悪いなぁなんて思えてきた今日この頃...。ちょっとしたきっかけと、こんな気持ちをログしたかったので、メモ。w

-追記-
 ある方が、してはいけない集じゃなくて、こうやったらいい、やるべき集が求められていると言っていたんだけれども...。こうありたい集というのであれば、受け入れやすくて、実践に役立つのかも...。
 でもそれも、まず自ら実践して、自ら見つけていくプロセスこそ大切だってことだな。それが2.0っぽい...おいおい。

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